PMSや生理痛のひどさと、繊細さん

PMSや生理痛のひどさと、繊細さん

こんにちは、花崎です!
思春期のお子さんをお持ちのお母さんへ。
先日私、女性ホルモンバランスプランナーの森綱先生より、思春期とホルモンのお話など聞いてきました。とってもわかりやすく、ためになる学びでした♡
それで書こうと思ったんです。生理痛の話。

なぜって私、生理痛がものすごくひどかったから。
学生のとき、本当に苦しんでいました。
大人になってからも大変でした。
ただただ、生理は女性にとって当たり前のもの、生理痛のある人もいる、その期間は耐えるしかない、と思っていて…。でも今は、違う考えを持っています。

PMS(月経前症候群)って何?

生理痛とPMSの違いや、生理痛のタイプについて【婦人科医師が監修】 – OZmall

女性向けWEBメディアOZmall [オズモール]より

もう一つ、以下、小林製薬さんのホームページからも引用させていただきますね。

”PMS(月経前症候群)とは、Premenstual Syndrome の略で、生理3~10日位前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調のことです。

♡生理前のこころの不調
・普段気にならないことでもイライラする
・家族に八つ当たりしてしまう
・なんでもないことで泣いてしまう
・日中眠くてしかたがない
・夜ぐっすり寝た気がしない
・ボーっとする
・集中できない
・家事や仕事がはかどらない

♡生理前のからだの不調
・肌が荒れる
・体がだるい
・胸が張る
・むくみ
・食欲不振
・いつもよりたくさん食べてしまう
・甘いものが食べたくなる
・腹痛
・頭痛
・腰痛
・お腹が張る”

引用:小林製薬 命の母ホワイトのホームページより

私の年代だと、PMSって覚えられないです!笑 (私だけ?)
「PMS」は生理前の心や体調の不快な症状、「生理痛」は生理中の痛みの症状についてを言うものなのですね。
だいたい上記のような症状が出ると考えればいいと思います。

繊細さんの特性を考えると、症状がひどいのにも納得

私の思春期を振り返ると。
ホルモンの変化を脳が強く感知してしまうから、からだの不調や変動が出やすく大きい。

私は生理痛だけでなくあらゆることに、そのように「反応が強い」、人様から見たら「虚弱(ひ弱)」「病弱」「痛みに弱すぎる?」と言われるような症状をたくさん抱えながら生きてきたように思います。

それもHSC・HSPという概念を知れば「あぁ、そうなるかもね」と腑に落ちます。

だとしたら、この痛みを「皆んなも同じ、標準のもの」と捉えないで、もっと早く、自分を守るために病院に連れていってもらったり、薬を飲んだりすればよかったと今では思っています。

私の経験をお伝えすることで、娘さんの生理痛について考えてくださるお母さんが増えたり、一人で耐えているHSCやHSPが知識を得たり、皆さんに「会社を休むMPSのひどい人」のことを思いやる感情がわいたりしたらいいな、と思います。

繊細さんってどういう人かとざっくり言うと「(4分類の)HSC特性を持っているために①神経が人より過敏で、②脳が神経伝達に対して大げさに反応、③その脳の司令を受けて身体が強く反応してしまう、ややこしい体質を持った人たち」ではないでしょうか♡

実際私は、生理痛だけじゃなく、あらゆることに「周囲の人たちよりも反応の強い身体」であることを意識して生きてきました。それらはネガティブ感情が招いたものではなくて、ごく普通に生活していても、ポジティブにルンルン生きていても、そうなのです。
今の私は悩んでることなんてないし、ストレスも感じないような自由な生き方をしているんですが、それでもそういう点はちっとも変わりません。

つまり痛みに敏感、体調不良を気にしすぎているなどと、自分でそういう状態を招いているのでなくて、性格や考え方にも関係なくて…、それなのにこのような反応が起きていることを、まずは周囲の方たち、知ってください。

私のPMSと生理痛

生理が始まった小学生のときからずっと、PMSと生理痛に苦しんできました。
授業中、お腹の激痛で背筋伸ばして椅子に座っていることができなくて、お腹を押さえながら身体を少し前にかがめ、真っ青い顔をして冷や汗が出るような痛みに耐える日も多く、授業なんて頭に入りません。ただ冷える身体と痛むお腹に気を取られて、一日を過ごします。

腰痛もありまして生理のときは座っていることが苦痛でしたが、不思議と腹痛も腰痛も生理3日目くらいには楽になったような…。

PMS。排卵日が来ると高温期、私は37.0~37.2℃くらいの微熱が続きます。風邪で発熱したときと同じです。だるくて体調が悪くなるのです。
イライラやヒドイ頭痛やだるさや、仕事のはかどらなさなど様々な症状が出ますが、なかでも一番困ったのは、朝の起きられなさと、頭がボーッとして仕事ではミスをしてしまうことでした。

今私は、朝目覚まし時計がなくても自然に目が覚めるのですが、生理中は目覚ましの音も聞こえないほどに爆睡してしまいます。若いときにはその状態がさらにひどく、深い眠りの中に入り込んでまったく起きられない、動けない状態となるのです。まるで起立性調節障害のようかと思います。結婚前は、朝は親に叩き起こされて朦朧となんとか目を覚まし…結婚後は夫に起こしてもらってかろうじて遅刻をしないで生活しています。

ときには自分が自分でなくなるような感覚がありました。
私は事務仕事に就いていましたが、スピードと正確性には自信があって、そこは常に周囲に認められていたのです。ところが生理のときには、集中力に欠け、能力の低下が著しい。
自分が何をやっているのかわからなくなるような、放心状態で仕事をしているような有り様で、信じられないようなケアレスミスをするのです。
あるときは(金融の窓口業務をしていましたが)、通帳処理でボーッとして違うページを開いて2度も機械に入れてしまったり。作業をやったのか、まだやってないのか、それさえもわからなくなったり。

脳が炎症を起こしているかのような、不思議な症状です。頭がぐらぐら、目がチカチカするときもあります。そして生理の3~4日目になれば、それらの症状がピタリとなくなり、また元気になるのです!
私の場合はミスで怒られたときに、女性上司に「生理のとき毎月、このようになってしまうんです」と告白し、それ以降「生理のときは気をつけなさいよ♡」と受け止めてもらっていました。

PMSや生理痛のひどさは、人それぞれ

自分が軽いからと、ひどい人に対して「我慢が足りない」「生理痛ぐらいで予定をキャンセルするなんて」と、批判する気持ちを持ってしまうのは、ナンセンスです!

以前職場に、PMSを申告して毎月2日ずつ休暇をとる女性がいて、その女性は会社にいられなくなって辞めていきました。皆んなから批難の声が出ていて、退職理由は体調不良でした。
当時の私は「男の人もいる職場なのに、生理痛と言うなんてすごい勇気」「やはり周囲には理解されないな」「有給を使っていても批判されるんだな」と、考えていました。
まだまだ私の中にも、生理痛で休むのは甘いかのような気持ちがありました。
でもね、よく考えたら、自分の学生のときの生理痛だって、休みたいほどの症状でした。
もっともっとひどい人だっているんですよね。そうしたら他の病気と同じです。よほど具合が悪いときには、休んでもいいと思います。ボーッとして仕事が手につかない日なんて、有給とってでも休みたかったです。

親は理解を!

周囲がどう理解するかによって、その子の苦しみも変化します。
病気と同じ、お大事にという気持ちで接してもらえば、気持ちも楽になりますね。
痛み止めの薬も、我慢せずに飲んだらいいと思います。
小学生だったりすると、そういうことにも気がつかないので、親に相談しない子もいますから、「生理痛、あなたはどう?」と会話してあげるといいかもしれません。PMSという存在も、教えてあげるといいでしょう。

生理の出血量が多すぎる人も、産婦人科で相談すれば低用量ピルを試すなど、対策があります。
思春期の女の子、体育の授業もあるのに出血量が多いと、それもストレスになりますね。
トイレに行く時間のない休み時間もありますよね。次の授業の準備係、先生を呼びに行く係などありますが、1時間おきにトイレに行かないと困る子だっているのです。他の子に代わってもらうことを許可されるような、そういう柔軟性が学校にも求められます。

生理にまつわる困りごと。
そういう話も、家庭で気軽にできるようにしてあげられるといいですね。