HSC特性全開だった私の幼少期~思春期

HSC特性全開だった私の幼少期~思春期

こんにちは、花崎です!
HSCの特性ってレントゲンにはうつらないし目に見えないから、わかりにくいんですよね!笑
今日は私のことを書きながら、HSCについてお話してみます。
私にだけあって、多くのHSCには無いような「個人的な特徴」は書かないつもりです。
読んだ方が混乱してしまいますのでね。
ですからここに出ている私の特徴は、HSCっぽいものだと思ってくださって構いません。
ぜひ参考にしてくださいね。

幼少期

かなり小さな頃から「聞き分けのいい子」です。落ち着きがあり、大人の言葉をしっかりと聞く、一度の説明で理解して正しい行動がとれる子でした。素直で、言われた通りに色を変えていく、出しゃばったところはなくて、一歩ひいた感じ。
子どもらしく近所の大勢の子たちといつも外遊びしていましたが、大人しいわけではないけれど自分がリーダーになることはない。悲しみや怒りに感情的になることはなく、いつも笑顔。
弟や年下の子たちの面倒をよく見て、他の子どもたちとの協調性も高くて、皆んなが仲良く遊べるようにと周囲に常に気を配り、人と人の間にいてクッション的な和みの対話をする子でした。
元気でお喋りです、心が穏やかな子ではありましたが、他人と挨拶も世間話もする普通の子でしたよ。
HSCは仲間うちではごく普通に明るい子であると、識者も言われています

きめ細かく他人に配慮するところがありました。大人の言動が常に見えてしまうので、どのようなことで大人が子どもを煙たがるのか、学習し受け止めていたようなところもありました。
近所の大人、親、幼稚園の先生、学校の先生がイライラすると苦手に感じ、私が責められているわけでなくても、いたたまれないような気持ちになって、大人と同じ目線、焦りが出ます。

大人のご機嫌を気にしていましたね。大人が気持ちよく笑顔でいるように、自分の方の態度を大人に合わせて調整していたところがありました。例えば大人が「これを欲しがらないで」と考えていたら、「いらないよ」と言うような…。「散らかさないで」を匂わされたら「おもちゃは少ししか出さないで遊ぶ」みたいな。

大人だけじゃなく、周囲の子どもらしい子どもが、我を張って自分の気持を強く主張して意見を曲げないときには、私がそれに合わせてあげる、そのように幼少期から、自分の気持より周囲の気持ちのほうを優先して生きてきたようなところがあります。
その時の気持ちとしては、揉めるのが嫌とか、場をおさめようとか、そんなに難しいことを考えていたのではなくて、年下の子にお菓子を譲ってあげるみたいな、自然で寛大な行為。譲り合いです。決して他人軸、気弱だから…ではなくて、人が喜んでくれることのほうが嬉しかった、というのが本音です。

私はそのような過ごし方を繰り返しながら成長していき、大人になっていきます。

学生時代は

仲の良い子とは、よく喋り、放課後も帰宅後も普通に遊ぶ。
性格は少し受動的で大人しいかもしれませんが、よく笑う明るい子です。
繰り返しますが多くのHSCはそうだと言われています。
ただクラスの活発な子たちと交われたかというと、そこはできませんでした。
集団ではかなり引っ込み思案。内気。
地味な子として周囲からも思われていたでしょうし、そう扱われることもあったし、それに従っていたところがありました。でもそれが自然体だったのです。

クラスの男子とはほぼ話せませんでした。学生期間、男の子とも、クラスの大多数の女の子とも交わることなく過ごしました。話しかけられれば会話しますが、自分から話しかけることはありませんでした。学校社会ではかなり大人しい、という表現が適切でしょう。存在感がないほどに。自己主張がない子かのように。
人に文句や嫌味を言われることは心底辛いことで、だからそういうことがないように警戒している部分もありました。活発な子は声も大きく、思ったことをストレートに口にする。それに傷ついて、嫌われたかも、と思うだけでグルグル思考になるようなところもありました。

発表、意見を出すこと、ずっとできませんでした。成績は良かったので、答えがわからないというのとは違います。人に注目されていると極度の緊張で頭が働かなくなり、うまく発言できない状態になるのです。中学校・高校でも一度も発表できませんでした。
場面緘黙症とまではいきませんでしたが、あがり症的です。

「悪いこと」を一切しないで生きてきたようなところがあります。
人の悪口もそんなに言わないし、人を否定することもない。叩いてもホコリが出ない!笑
そんな真面目すぎる生き方をしてきたところに「自分らしさ」が出ています。
後に社会人となったとき、対人関係の苦手として色々出てきてしまうんですけれどね。

感覚過敏による諸症状

味覚・触覚の過敏による偏食は相当強かったですね。他の記事に書いた通りです。
それから、痩せていたことだけが要因ではないと思いますが…、自律神経の乱れでしょうか、冷え性で、いつも「寒い」と思って秋冬はずっと身体に力が入り緊張。苦痛を感じていました。
小学生低学年、しもやけ・あかぎれで指先が切れ、雑巾をしぼれない子がクラスに3人くらい。
その中に入っていました。上靴の中の足指もしもやけで腫れ、痛痒かったです。
感覚過敏で、そのような感覚を強く強く脳が受け取る傾向があったので、辛さ自体を強く長く感じ続けていました。授業に集中できないくらいに、です。

喉が弱く、風邪をひきやすく、高熱も出やすい。風邪は悪化して咳喘息になりやすい。
学校では寒くて寒くて、身体を縮ませて過ごしていて、一向に風邪が治りません。
生理痛がひどいのも、他記事の通り。冷えは辛い。夏の水泳もガクガクブルブル震えていました。弱々しい体質の子だったと思います。そのように学生期は過ごしていました。

偏食以外の触覚の過敏。帽子のゴムが首を触り気持ち悪い。ずっとくすぐられているようで、我慢できない。耐えられない感覚(性格的にも大人しいので何も言わず我慢していましたが…笑)。同じく靴下のゴムの締め付け、パンツやズボンのウエストゴムがそのように感じられたり、ハイネックが気持ち悪い、重ね着の服のヨレが気持ち悪い、綿じゃない素材の服がチクチクするなど、皮膚感覚の辛さはよく感じていました。
友だちに首をくすぐられるのも、脇腹をくすぐられるのも、ヒーヒー言うほど大げさな反応をするので、面白がられて繰り返されて困りました!笑

空腹になると途端にエネルギー切れを起こすことが。当時は土曜日も半日授業がありましたが、帰宅時は、空腹で、荷物が重くて家までが遠く、歩けなくなって休み休み帰ることも。

疲れやすい、すぐ眠くなる、といったことは、他の子より程度が強かったと思います。
毎日9~10時間は眠る、週末はもっと長く昼まで眠るロングスリーパーでしたが、朝はいつも起きられず、深い眠りに包まれていました。体力、無かったですね。
(ちなみに中学生以降、授業中にも眠くなるようになり、高校生のときはほぼ眠って授業を受けていませんでした!)
でも中学生、部活のあとも友だちの家に行き、帰りは4~5km歩いて帰ってきてから、犬の散歩・塾と、そのくらいのことはこなす体力はありました。週末は眠り続けていましたけれどね。

家庭科の裁縫・料理など、授業中スピードを競い順位をつけられるようなものはトップのほうの成績だったと思います。HSCはよく考えるため行動が遅い、マルチタスクの仕事が苦手、などと言われますが、必ずしもそうばかりではないと思いますよ。経験によってそういう箇所の能力は伸びていきます。

部活のスポーツ試合では、負けた子の機嫌の悪さ、悲しい顔、イライラが怖くて、つい弱々しく戦ってしまう、相手の嫌がるコースを避けて打ちやすい球を返すなど配慮の戦いをして、それでも勝ったならば良しとする、負けてもしょうがないと思ってしまう、そんなところがありました。相手をイラつかせないためならば、自分が負けたっていいと考えてしまう…ちょっと変ですがHSCあるあるです。〈恨まれるのが苦手〉

勉強には、教えに納得しないと先に進めない、きちんと理解したいという頑ななところもありました。数学など、公式に当てはめればよいといわれても理屈がわかるまでは納得できない、そんな感じ。でもその自分の頭でよく考えて行動するその姿勢が「力」となっていきます。

怖がりなのは昔から。普通の怖がりではありません。嫌な記憶、怖い記憶、ネガティブな記憶は、忘れられないのです。情報がすぐに鮮やかに蘇って恐怖心をあおります。フラッシュバックとでもいうんでしょうか。恐怖心からの悪夢も見ていたときがあります。

友だちとのお喋りでは、交わしたセリフやそのときの友だちの表情まで、よ~く記憶していましたので、だから私は同じ話を2度してしまう、なんてことは、まず無かったですね♪

自分の体験から感じること

HSCは周囲の子たちよりも早い時点から自分の感情をコントロールする(抑える)ことができ、大人の意見を聞くことができ、大人の「正しさ」を信じて取り入れる素直さがある。
でもそのことによって、ガンガン自己主張している同年代の子たちとはギャップがあり、学校など集団生活では戸惑いが生じやすいです。「ねば思考」にもなりやすいかもしれません。

自分たちの「正しさ」を信じすぎるあまりに、周囲への理解が進まず、受け入れられないところがあって心に隔てがでることも。大人しく人に寛容なようですが、心では違っていたりもしますから(!)、人の間違いに厳しいところも。

素晴らしいと思うのは、少数派の独自の意見を持っていることです。
ところが日常、反論をおそれて自己主張はせずに、周囲に気遣いの姿勢を示し反応を合わせるところがあるので、どうしてもストレスが溜まってしまいがちですね。

素直な感情を出す、ストレスを自覚することが苦手です。
本質的にはすごく思いやりが深くて、皆んなが笑顔になったらいいと願っています。
だからこそ他人軸の言動に傾きがちなのです。

穏やかな家庭で、正しいことを教わって育ってきた子も多いですね。親が善良で、人の悪口など言わずに過ごしていた場合は、親と違う反応をする他の人たちの言動に、ちくいち違和感やジレンマを感じやすいかもしれません。
日常、気候や生活環境、ほかあらゆることに神経が過敏で、脳が疲れやすいところへ、そのような他の特性関連のストレスや過敏も重なり、身体も心も緊張が続きやすいです。

さあ、そのような皆さん、私と特性について、語り合ってみませんか?
HSC特性があるからこそ、こうなりやすい、という特徴はあります。
でも改善できることも多いんですよ。社交性など、変化を起こせますよ。
数学の公式と同じ、しっかりとした理屈がわからないと違う意見を受け入れられないところ、ありますよね。ですから学びの講座、少々回りくどいようでも、繊細さん向けの説明の仕方でやらせていただいています。生きづらさがある方、ぜひお試しください。
まずはご自分を知ること…大切ですね!!!
今の苦手も短所ととらえずに現状を知る。得意もぜひ一緒に確認していきましょう!