繊細さんは寒いのにも暑いのにも弱かったりします

繊細さんは寒いのにも暑いのにも弱かったりします

こんばんは、花崎です! 
今日はとても冷えます。ぜひ温かくしてお過ごしくださいね。


さて子どもも大人も、繊細さんは寒さ・暑さに弱いって自覚、ありませんか?
弱いっていうのは、苦手とか好きじゃないって程度の意味ではありませんよ。
もっともっと強く、強烈に、耐えられないほどの感覚を感じていますラブラブ

私は子どもの頃にはまだ自分のことを分かっていませんでしたが、
大人になった頃には「他者と違いがあるな」と薄々勘付き、
HSPを知ってからは、人との違いがあってもしょうがないよね、と受け止めています。

子どもの頃はこんな感じ

○寒い冬にガクガクブルブル。気づくといつも体には力が入っていて、寒さに耐えていました。寒いことを、ツライ、きつい、と登下校中も授業中も、いつも意識し考え続けていました。

○冷え性、体の芯がいつも冷えています。指先も冷たく、手足には霜焼けができ、あかぎれで切れてもいたことも。体が温まらないのが困り事でした。

○水泳の授業では、人いちばい冷たい水に縮み上がる。水が冷たくて入水がツライ。運動をしても体が温まらない。紫色の唇で震え上がっていました。

○お風呂の湯の温度、親はこのくらいは普通、と言うけれど、熱くてジンジン痛いほど。ムリして入って浸かると、立ち上がったときに立ちくらみが。心臓のバクバクもあったりする。

○汗をかけない。汗がちゃんと流れたことが無いです。だから暑がりではないようでいて、違います。暑さを感じたところから一気に限界がくる。耐えられない感覚、気分の悪さ、倒れそうな感覚。熱がこもってしまった感じ。

社会人になって困ったことは

○エアコンの風が自分の体や頭に直接当たると、たとえ弱い風であっても感覚が気になって、耐えられない。体が緊張でかたくなり脳が絞まるような感覚に苦しんだり、頭痛になったり自律神経が乱れる。肩こりも。扇風機の風だって、直風は苦手です。

○電車、バス、職場。皆んなのちょうどよいと思う気温では寒すぎてツラかった。上着を着てもダメ。

○寒い、暑いの感覚を感じ続け、感覚がフル稼働。感覚過敏である自覚がある。

○エアコンの暖房の強風で温めようとした室内は、息苦しくて居られないほど。朦朧とする。

繊細さんは、感覚が過敏なのです

繊細さんは快適な気温じゃないと、神経が逆なでされるみたいに落ち着かないことがあります。

だから子ども時代は、寒いのに学校ルールにより薄着でいて超苦痛だったし、勉強に全く身が入りませんでした。授業中「寒いよ~!」としか考えておらず、授業に集中できないほど。
寒い寒いと震え上がることと、意識を他に向けようと努力することに時間を使っていました。

こうして後から考えてみると、その子その子により快適さは違うので、学校や職場、電車の中など公共の場では衣類の調整で自分に合わせ気温調整をすることは必要だと思います。
そうしてあげれば、ちゃんと勉強や仕事に集中できる、ということがあるのです。

昔は風邪をひいていても長ズボンを履いてはいけない(短パンかスカートで登下校)、学校ではブルマという黒パンツ姿で過ごし、ズボンもスカートもダメ。靴下もハイソックスはダメと素足を思いっきり出し、上着も脱がされていました。

今はそんな学校は無いのですが、それでも「ひざ掛けを使いたい場合は毎日申請をしてから」など、ルールにより子どもたちが「使わない」ことを選択している、皆んなが使わないのだから大人しい繊細さんは悪目立ちしないように周囲に合わせ「使えない」ということがあるようです。

学校は勉強をする場所なので、勉強以外のところのルールを緩めて、個人の自由をもっと尊重していただけたら、繊細さんにとってはもっと過ごしやすく快適になりますね。

学校も職場も、家庭でも…、今以上にフレキシブルな対応を!

現在の私

ちょっと追記しておくと、学校で集団に合わせて行動することは繊細なHSCにとっては大変であることもありました。私はずっと、大人しい人柄の、他人軸で生きてきたのですが、その頃というのはすごく自律神経が乱れていました。冷え性で夜は寒くて眠れない日々。布団の中の足も冷凍庫に突っ込んだみたいに冷えていて。

感覚過敏も今よりずっと強かったです。繊細な子は、色んな面で大変なんです。

そんな私ですが、今は体がほかほか。指先まで温かいです。ホルモンや様々な要因が重なってのこととは思いますが、大きく体調は改善しました。エアコンの風などが苦手な感覚過敏は今もそのままありますが、以前よりもずっと、苦しまない程度に改善しています。

心が自分軸になって安定すると、改善してくることがたくさんありますよ。
職場などでストレスが強いときには感覚過敏も自律神経の乱れもひどく大変でしたが、リラックスして生きられるようになるとそれらが改善するということも、私は体験しています♪

親御さんへ

繊細さんの感覚過敏は、非繊細さんには理解できないレベルかもしれません。
エアコンの風が嫌だとか、弱い風にしたのにまだ「風が当たってる」とか、
ワガママな主張に聞こえることもあるでしょう。
でも、ただの嫌とかいう感覚の問題じゃない、というのが本音です。

「苦痛」の一言で、少し分かっていただけるでしょうか。
ですから、世の中のルールなどを引き合いに出さず、ただただその子の感覚に合わせて、
譲れるところは気持ちよく譲っていただけると、大変嬉しいのです。

非定型発達の傾向がある子も、気温が急激に下がった寒い日なのにこれまで通りの服装を維持し、下着を頑なに着ないなど、理解のできないところが見えるかもしれませんが、ぜひ頭ごなしに叱らず、面倒な「準備」を代行し、これを着るといいよ、と伝えるとよいでしょう。