不登校になりそう! 行き渋り対応は?

不登校になりそう! 行き渋り対応は?

こんにちは、花崎です!
今日は不登校の入り口、行き渋りについて、私の思っていることを少しお話しますね。。

まずは

最初から「我が子が不登校になるかも」と想像しながら子育てをしているお母さんは、いないはず。
親も一生懸命。子育てだけじゃなくて、外で働いて生活費を稼ぐことにもエネルギーを注いでいたり。家に帰ってきても、家事、育児で大忙し。専業主婦だって大忙し。専業主婦のほうが、子どもとずっとずっと一緒で、自分の時間を持つこともできずに頑張っていますよね!

生活のやりくりをしながら、子どもへの愛情もたっぷり注いできて、子どものほうはやっと手を離れてきて。順調に大きくなり、学校に行って、学業も伸び賢くなってきて。
そんな、順調に学校に行っていると思っていたお子さんがこんなことになったとき。
お母さんたち、どんな気持ちになりますか?

不登校まえの、あやしい発言は?

「学校いやだな…」
「なんか行きたくなくなっちゃった…」
「疲れた、体が重くて動けない…」
「お腹がいたくて今日は学校行けないかも」

頭が痛いしクラクラする…気持ち悪い…

昨日まで健康そのものだった子が、そうつぶやくのを聞いたら、お母さんはご自分がどんな気持ちになると想像しますか?
ざわざわ… もやもや… いらいら… 
(心が)ずーーーん!

いやいや、そんな風には受け止められません。
たぶんね、気にも留めないくらいに、スルーっと聞き流しちゃうと思いますよ。
何ごともなかったかのように、家事の手も止めないで!笑

ほとんどのお母さんが同じ対応をする

その兆しがなかったお子さんのお母さんだったら、普段の会話と大差ないつぶやきを、重く受け止めるなんてことはムリですよね。
ほとんどのお母さんが、そう答えます。
だってお子さん、深刻そうな声で言わないんですもの!

だからね、不登校を想定したこともなかったお母さんだと、急に「そのタイミング」がきても言葉を真剣に受け止めることはできなくて、深い意味のない、ただの戯言のようなものかと軽く考えちゃったりして。聞き流してしまいがちです。

最初から「あらそう、友だちなのか勉強なのか部活なのか、何かはわからないけれど嫌なことがあって、とうとう気力の限界がきちゃったのね、疲れているみたいだから少し休むといいわ」なんて言ってあげられる人は、まずいないと思います!(言えたらこわいですね!笑)

「は?」
「学校がいや?」
「なにを甘いことを言ってるの」
「お腹いたい? 下痢してないなら学校行きなさいよー」

それが普通ではないでしょうか。

子どもの反応

繊細でとても傷つきやすいHSCが、ガマンの末にツラさの限界を感じ、溜めに溜めこんだ気持ちをやっとの思いで親に打ち明けようと決心して、でも罪悪感からハッキリとは言葉にできないので小出しに言ってみる…

そんなときは臆病な心で、親の反応を、注視しているのです

お母さん、学校がツラくてしょうがないんだよ、どうしたらいい?
そんな思いで、お母さんからの返答をドキドキしながら待っているのです。
そのとき親はどんな言葉が言えるでしょうか。

親子が傷つかずにすむために

私たちは、当事者になって体験したり、よほど深く見聞きしたことでないと、実体験に重ねられず、深慮ができず、状況を理解できないことがよくあります!!

不登校のことだって、私も体験してはじめて、いろんなことがわかりました。
もともと共感力も高いし、身近な不登校の子を見ていたし、不登校に対して感じていたことも多々あったし、小説やドラマ・情報番組から得た知識など持っていましたが、それでも当事者になってはじめて、深いことまでわかった気がしています。

ですからこうして生の声を伝えてみたいのです。
誰かの役に立つかもしれないから。
誰かへ…今までの知識に、プラスαの理解、想像力が働くための影響を与えるかもしれないから。

当事者の声を伝えていくことは、行き渋りや不登校ご家庭を支えるだけじゃなく、周囲の方たちすべての意識を変えていき、不登校への偏見、差別や否定がなくなることへ繋がっていく可能性を秘めています。
そうなるといいな、と願っています♪
そして不意の出来事に凹んだお母さんが、周囲の人たちに困ったことを気軽に相談できる、支援も受けられる、そんな社会へ…

花崎家の実際

いまでも不思議に思うのは、HSPで、ささいな変化や人の表情、あらゆることに敏感に気づく私が、娘の体調不良や通学へのツラさには、ちっとも気づかなかったということです。

仲の良い、会話の多い親子であったはずなのに、いつもリビングで家族が集う家だったのに、娘はそういうネガティブな感情は一切親に見せず、いつも笑っていたのです。

そんな娘が、笑いながら、ポロッと夏休みが終わる頃「学校いやだな」とつぶやいても、本気の言葉とは思わなかったのです。

HSCは、喜びとか楽しい気持ちはめいっぱい表現できますが、人として間違ってると信じていることに関しては弱みを見せられなかったり、ガマンを重ねたり、自分を否定したり、まだまだ平気なふりをしたり、身近な人にさえ相談できなかったり、とにかくややこしいんです!

まとめ

HSCだけじゃなく、すべての子は、不登校はいけないことだと認識しています。
道を踏み外すことだとも思っています。
行くべき学校に行きたくない感情を心の奥へ押しやるように、感情を閉ざす子もいます。

だからね、HSCが「学校ツラくて…」といい、言葉を濁したり、「どうしたの?」と聞いても、その続きは「まっ、いいや」とか「何でもないよ」なんてごまかしたときには、ちょっと言動よりも深刻な場合もあると、気づいてあげられたらいいですね。

だけど…
とっさには、その子の奥深いところにある真実を見極めるなんて芸当は、無理ですよね。
でもだからこそ、せめてもの間違いのない受け答えは、相手の言葉を繰り返してみる。

「学校ちょっとツラいんだー」

それがどんなに明るい声で、あっけらかんと言い放たれた言葉であっても、こんなふうに。

「そう…学校つらいんだ…」
「なにかあったの?」

そして次の言葉を待ってみてください。
温かい雰囲気と眼差しで。


じつは子ども側から「学校に行きたくなくて困っている」と打ち明けてくれることは、まずありません。不登校に伴う体調不良が深刻になってしまったご家庭では「あのときに気づいていれば」「そういえば随分前からあんなことを言っていた」と過去を振り返り後悔してしまうことがあるのです。不登校については、親が子どもの変化に気づき、声をかけてあげる、心配を言葉にする、子どもが少しでも反応を見せてくれときには「正直に話してくれてありがとう」と温かく返すことが大切なのです。

お知らせ

この会話の仕方が、子どもの心を安定させ自己肯定感高い子に育てるのに有用な「共感」です。簡単そうで案外難しい「共感」については『上手に褒める! 花崎体験×アドラー心理学』講座でわかりやすく学んでいただくことができます!