HSCならば大人の声をよく聞いています!

HSCならば大人の声をよく聞いています!

こんにちは、花崎です!
『HSCならば大人の声をよく聞いています!』
このテーマに思い当たる方で、我こそはHSC・HSPだと思う方はいらっしゃいませんか??
私はHSCの特徴として、このようなことが出てくると思うのです。

幼少期

HSCは、子どもなのに、子どもらしくない子どもとも言えるのではないでしょうか。
たとえば幼少期から、大人の会話をよく聞いているのです。(聞くことができるのです!)

もしかしたら1歳、2歳といった頃から。そして、その聞いた大人の言葉をどんどん吸収していきます。素直で、抵抗なく大人の言葉を自分の知恵として取り入れていくのです。
大人ルール、社会ルールの教えにも、難なくついていく感じです。

くどくどと説明しなくても、一言二言教えれば…、これはこうしてほしいよと伝えれば、その通りに動いてくれる。
学習能力が(真似て学ぶ力も!)高いのです。

自分の感情のコントロールにも、抑制がきくのかもしれません。
意味を汲み取る力も強いかもしれません。
何しろ、どうしてそう言うのだろう、こうだろうか、こうだからこうしたほうがいいんだな、と意味まで理解していくようなところがあるのです。

大人の言葉が強い影響を与える

もしそんな傾向のある子であれば、大人の教育によって影響を受けやすいでしょう。
何を言われても我が道を行く…、今遊びたければ遊んじゃう、友だちにお菓子を分けてあげたくなければ分けない、そう自分の気持ちをきちんと主張したり優先したりできる子もいますが、HSCはその逆が多いかもしれません。

なかでも、大人の厳しい言葉。しかめっ面とともに出た言葉や、怒った顔とともに出た言葉、呆れ顔や悲しみの顔とともに出た言葉には、強い反応を示すのではないでしょうか。
「記憶!」という形で。
ときには一生忘れられないような印象的で強烈な「記憶」になることも。

そこにはHSC特有の「危機管理能力の高さ」も影響するかもしれません。

私は、ごく幼少期から大人の「優しくない態度や口調」に触れるたびビックリし、そうすると心中では動揺していて、その瞬間の情報を脳にしっかりと刻んできました。

意地悪な表現をした人の表情、セリフ、どのようなときに、どのような態度で、どのようなことに感情が波立ち、どのようなことを言うのか。どういう考え方をする人か。
経験から学習したのは「この人はこういうことを嫌う人、こういうことは言ってはいけない」、といった類のことでした。

「子どもは子ども同士遊んで来な! 大人の横にくっついてるんじゃない! 全く!」と、悪口を聞かれたと思い込んだ大人が険しい顔で言い放ったとき、次からその人が来たときは「近くにいちゃいけない」「離れなければ」と記憶を生かす。
それからヒソヒソと大人が井戸端会議しているときには大抵誰かの噂話とか、人の批判とかしていて、それを知らん顔しているのが子どもの役割なんだと理解…笑

そのようにして、大人の考えを学んでいったことは、まるで「世間に合わせる」「空気を読む」といった態度そのものだったように思います。

母親が発する言葉

昔は我が子を褒めるなんてことは体裁の悪いこと。みっともないとも言われていて。
それがひと昔前の世間のルールでした。

近所の人、親戚のおばさんたちが集まれば、「お宅の子はしっかりしてるねー」「とんでもない、気の利かない子で」と謙遜し合ったもの。「言うこと聞かない子」だとか「わがままだ」とか、どのお母さんも我が子のことを卑下していました。
その会話を聞いて、私はその評価を真に受けて…

へりくだるよりもキツい表現のその言葉を、謙遜とは想像せず、そのままに信じ込んだ節も。
(謙遜じゃない場合もかなり多かったです!苦笑)

近所のおばさんに「ひとみちゃんはえらいねー」「しっかりしてる」「やさしい子だよ」などと言われるたびに母が「まさか、全く意気地がなくて」とか、「気が小さくて困ったもんだよ」「覇気がない子でねー」「大人しくてしょうがない」などと、マイナス要素をあげつらうのを聞いて。母はそう思っているんだな…とその言葉を信じ、注意されたような、萎縮の気持ちを抱いていました。

母親の発する言葉というのは、子どもに強大な影響を与えるのではないでしょうか。

人は脳に刷り込まれた通りに動く

で、どうなったかというと。
私は、大人しく控えめで、謙虚で、素直で、人の言うことをよくきく態度しか取れなくなりました。成人するまで、いいえ、その後も数年は、ずっとそんな感じでした。

もともとその傾向の性格だし(!?)、それが自然体でもあるのだけれど、別の私の人格が「人が(私に対して)言うような態度で行動すること」を優先するのです。
たまに心にムリをしてそう決定していることを、感じていたこともあります。
大人の評価「やさしい子」の枠から抜け出せないでいるようなところもありました。

人々の決めつけが、私を振り回している部分がありました。
「大人しい子」といった枠から抜け出せなくなったのです。
だから思うのは、人を評価したり、決めつけたり、マイナスの言葉で表現したりしては絶対にいけないってこと。言葉は、人を振り回すから。
「HSCは人の言葉をよく聞いている!」その通りだと思います。

HSCは、自分の感情を出すことが苦手です。自己主張、図々しくなることが苦手。
まず頭には「図々しくしてはいけない」という、どこかで教えられた大人基準があるんだもの。親、近所の人たち、幼稚園や学校の先生、祖父母、そういう身近にいる大人から、そういう情報を受け取りながら生きてきたんだもの。だから無意識に、他人軸で「いい子(人)」を演じがち。大人の好む、いい子になってしまう。

私がほぼ給食を食べられない小学校6年間を過ごしていたとき、好きな食べものが出て嬉しい日、減らさなくても食べられそうであっても、配膳係の人が勝手に減らしてくれることがありました。
ホントは減らしてほしいときだけ減らしてと申告するルールだったんだけれどね。

私は食べる量が少ない人、と皆んなに認識されていたんですね。だからそれに従う行動をとってしまう自分がいて。変化を苦手としていたし、自分が例外の言動を取ったときに、周囲の人がどう反応するかが怖かったのかもしれない。
「えっーーー」って反応が、人の機嫌を損ねたようで怖かったし。「○○してやったのに」という、善意の押し売りも想像できて…(そう考えてしまうようになってしまったのですね…)

まとめ

私はずっと、「今日のおかずは食べられる」とは言い出せないような子でした。
皆んなが「食べられない子」と考えていることが伝わってきて、皆んなの「期待」を裏切れない、皆んなの「評価」の通りに動くことのほうが心は楽。波風立たないことのほうが、大事に思えていたんです。

昔はそういう、超他人軸だったんだけれど、今は違います。今は自分の思っていることを、きちんと伝えられるようになっています。そして今のほうが、すごく楽しい。

で、今日伝えたいのは、人のことを、他人が「○○○だよね」と決めつけるのは良くないよ、っていうことです。あと大人が、子どもを「できない子」と決めつけるような言葉を使ったり、価値観の幅を狭めるような意見を言ったり、そういうのも悪影響がでます。

お父さん、お母さん。お子さんのことをたくさん認めて育ててくださいね。
プラスの言葉がけを、お願いします。

褒めちぎらなくていい。感謝の気持ち、嬉しい気持ちをたくさん伝えたり、行動を認めるような言葉をたくさんかけてください。できないことを指摘して修正させようという、そういう指導はやめておいて大丈夫(自己肯定感下がります)。

HSCは社会ルール等、勝手に学習していきます。
それを受け取る力も強いですから、親まで口うるさく言わなくても大丈夫です。
世間から学びます。
そのようなこと、やさしいHSC子育てのコツは講座で学んでいただけますので、子育てに関心の高い方はぜひ♡