不登校のパターンはそれぞれ

不登校のパターンはそれぞれ

こんにちは、花崎です!
前回の記事にも同じことを書きました。とっても大切なことなのでまた書きますが。
私たちは、当事者になって体験したり、よほど深く見聞きしたことでないと、実体験に重ねられず、深慮ができず、状況を理解できないことがよくあります!!

なので、不登校について思っていることだけじゃなく、私の実体験も、少しずつ書いていきたいと思っています。
今回は前回の不登校記事「我が子が不登校になりそう! 行き渋り対応は?」の続きです。
ぜひそちらも読んでみてくださいね ↓↓↓

不登校になりそう! 行き渋り対応は? – HSP虹色カフェ (hsp-nijiiro.com)

はじめに

多くのお母さんへ。
不登校になる子の中には、我が娘のように困りごとを人に見せないタイプ、感情を心の奥へ閉じ込める子がいて、だからこそ我が子のことなのに、体調不良や学校への嫌悪感に長期の間、親でも気づかなかった、という不思議な事態が生じるのです。

周囲の人が気づいていても、親だけが気づいていない、なんていうケースもあります。
そういうケースは、お子さんが家庭で明るく振る舞っていた、という場合です。
一人で長い間悩むと深刻な体調不良を招くケースがありますので、もし「お友だちの子」の不調を知っている場合は、なかなか言い出しにくいことではありますが、遠慮せずにその子のお母さんに声をかけてあげるのが優しい対応かと思います。

ハッキリ言って、困っている・学校に行きたくないと親に相談をしてくる子はほぼいないと思ったほうがいいくらい。ほとんどの子は体調不良が出て、そのために学校を休みがちとなります。とくにHSCは親を困らせないようにと配慮する子が多いのです。

花崎家の不登校のはじまり

娘はちょっと不運の重なったイレギュラータイプの不登校でした。
私は娘が学校に行っていないことに1年半もの間、まったく気づかなかった親なのです!

ほんとに情けないです。疑念さえ抱かなかっただなんて。
娘の演技力に敬服するべきか、私が反省すべきか。
不登校といっても、週に2日休むとか、3日休むとか、1日だけとか、休まないとか、そういう五月雨登校だったようですが…

なぜ気づかなかったかというと、娘が不登校になるわけがない、という思い込みが私の脳を占めていたからだと思います。小学校/中学校/高校と順調に過ごしていて、それまで学校を嫌がったことも、発熱以外で休んだこともなかったから。娘に対して、そういう心配をしたことがなかったから…かもしれません。

気づかなかった2つめの理由

当時の私が、会社員としてフルタイムで働いていて、娘よりも早い時間に家を出て、娘より遅くに帰宅するという生活を送っていたので、学校に行っていなくてもまったく気づかないという理由も重なりました。

帰宅すると制服姿の娘が、DVDを見ながらガハガハ笑っているんですから…気づくわけもありません。お弁当だってしっかりと食べてあるしね。(捨ててたときもあったのかな?)

案外そういうご家庭、多いんじゃないでしょうか。
子どもが成長してくると、専業主婦であったお母さんもパートに出たり、またフルタイム復帰したりと、働く方が多いですものね。
それから親の介護がはじまったりと、忙しくなったりもしますね。

夫も気づかなかった!

夫は平日休みがある仕事に就いていました。だから、その曜日はどうしていたのかと聞くと、河原やコンビニで暇をつぶし、なかなか大変だったとか。
夫も娘の様子をよく見ている人でしたから、今思えば、どうしてそんなに長い期間夫婦で気がつかなかったのかと、不思議でなりません。

気づくためのタイミングは何回かあったんです。
私が参観会に行く日の朝、娘が「あっそうだ! ちょっとお母さんに言ってなかったんだけど、今週お腹がすごく痛くなっちゃって、学校2日休んじゃったんだよねー」なんてサラリと言ったんです。

そういうタイプの子ではなかったのにと思いつつ、それほど深く考えず、
「えっ、そうなの? ちゃんと言いなさいよ、学校に連絡してないじゃない」と私。
朝バタバタと身支度しながら軽い口調で言うから、そのときも気づくことができませんでした。

ここで、疑問を感じたお母さんもいると思いますので、ちょっと補足しますね。ありえないとは思いますが、高校生であったこともあり、その他様々な事情が重なったんでしょう、残念なことに学校からは一度も欠席確認の電話をもらわなかったんです。参観会後に先生と1対1で言葉を交わしたときでさえ、先生は何も言わなかったんです。(信じられない!)

そういう不運な条件の重なりにより、1年半も娘のツラさに気づかなかったことになり、結果、娘の体調不良は最悪の状態にまでなってしまいました。

皆さんのご家庭ではどうですか?

さて、皆さんのご家庭ではどうでしょう。
お子さんの表情の変化、生活の変化、睡眠の質の変化、感じることはありますか?
私たちは、見ようとしたものしか目に入らない、見ようとしたように見えてしまう、という特徴の「脳」を持っています。
もしかしたら…という観点を持ってお子さんを見る、大切なことかもしれません。
ぜひ温かい目で見る時間も作ってみてくださいね。

気づくタイミングは何回かあったはずなのに

私としては、今振り返っても「修学旅行行きたくないな」とか「お腹が痛い」とつぶやく日があったり、必死で不登校を隠していたとはいえSOSは出していたのかも…と思って後悔しきりです。

修学旅行も無理やり行かせたし、学校を休むことに対してもただの単発的な腹痛だと思って、「お腹が痛いなら病院行ってきなさいよ」と言い残し保険証を渡し会社に行ってしまったから…放っておいてしまったから、ちょっと予後が悪くなりました。

その頃の私は、カウンセラーなんて仕事とはほど遠い、普通の会社事務員で朝の8時から忙しく働いている、ごく普通の母親でした。

思春期に胃腸の不調が出る子たちが一定数います。自律神経も乱れています。そのような子たちが、消化器内科や内科などを受診したときに、医師が心の不調に気づいて少しでも優しい言葉をかけてくれていたら…と考えずにはいられません。
娘は市内の3つの個人医院に行きましたが、どの先生も整腸剤を処方するのみ。そこでも気づいてはもらえませんでした。
学校の先生か、医師か、誰でもいいから親につなげてくれていたら…本人と言葉を交わしてくれていたら…もう少し結果は違ったかもしれません。

まとめ

親でもなかなか、子どもの気持ちに気づかない。体調不良にも気づかない。
本当のツラさを汲み取ってやることができない。それは母性の強いお母さんでさえ。
そんなことが…あるんですね。

実際にカウンセリングをしていると、そういうご家庭多いんです。

というか、子どもの年齢が上がれば上がるほど、そういうケースが多いかもしれません。
ですから第三者の冷静な目で見ることって、大切かなと思います。
時間をかけず、真実にたどり着くためにも。

時間はかけないほうが、その子の心を深く追い込みませんね。
もし心配な様子がチラリと見えているお母さんであれば、1回きりプランの個別相談でもいいから、私とお話してみましょう。
お子さんの発した言葉、態度、様子から、私なりに感じるものがあることが多いです。

大丈夫! この記事を読んで当事者の声を聞いただけでも、お母さんが想像力を働かせるポイントが今までより格段に増えました!
謙虚なHSCは問題を小さく小さく見せようとする…
いざ、というときには、そのことを思い出してくださいね。
不安を感じている方は、個別カウンセリングで詳細を聴かせてくださいね。

誰かに話すだけでも不安が小さくなる。逆に誰にも話さずに一人で抱え込んでいるままだと、不安は大きくなり、未来を明るく考えることなんてできなくなってきたりして。
お母さんの元気もなくなってきちゃうんです。

不登校を知ったときの私も不安に襲われました。
だからその瞬間のお母さんを支えたいと思います。