家族ケアの難しさ

家族ケアの難しさ

こんばんは、花崎です!
HSP虹色カフェでは、困難を抱えているご家庭の家族の心理支援もしています。

家族の心の病気

不登校、ひきこもりの背景には、心の病気が隠れていることがあります。
身体の病気である過敏性腸症群、起立性調節障害、自律神経失調症も、心がかなり影響しています。

社交不安障害、強迫性障害、パニック障害(広場恐怖・予期不安)、うつ病、など。
人は誰しも様々な心の病気を発症することがありますが、理解を得られにくいので、なかなか人には話せないことでもありますよね。

元気のエネルギーが枯渇、自己肯定感が下がったとき。
人は明るく振る舞うことができなくなります。
思うように動けなくなったりもします。
行動が制限されてしまったり、感情のコントロールができなくなったりも…

家族としての関わり方

具合が悪くて切ない思いをしている当人の立場になり考えてみましょう。
家族が小言を言わないでそっと見守ってくれたり、いつも通りに接してくれたり、食事の支度を丸ごとしてくれるなど親切にしてくれたり、苦しい気持ちも動けないことも、すべてを肯定してくれると当人は嬉しいし、余分な神経を使わないで済んで助かるだろうしリラックスできる…気を休めることができて真の療養になりますねイエローハーツ

そういう支援を、周囲はしてあげたいものです。
家族の誰かが闘病中のとき、他の家族ができること。
カウンセリングの中でお伝えすることができます。
状況に合った対応の仕方、一緒に話し合いましょう。
家庭をとにかく温かく過ごしやすい空間にすることが、当人の心を支えることに繫ります。

体調を崩してしまった人は、真面目で頑張り屋さんで他人を責めない人が多いです。
ずっと本音を語れないでいた人、一人で思い悩んでいた人、無理しすぎてしまう人、自分を責めている、孤独に怒りを抱えていた人が多いかもしれません。

不登校も心の病気も、最初は何一つ話してくれなかったりするものですが…

笑顔の挨拶を繰り返し、本人を否定せず、ありのままを受け入れる。
どんな話にも温かい反応を。
するとポツポツと、心の奥にあるものを話し始めてくれることがあります。

感情を言葉にすることが苦手だった子・人などは特に、自分の思いに気づき始めてから、唐突にたくさんのことを話し始めたりするかもしれません。

思いがけず体調を崩したり、それが長引いていたりすれば、ストレスをたくさん溜め込んでいてもおかしくありません。それが一気に吹き出してきたとき、家族は少し混乱することも。

親は、話してくれるようになったことを最初は嬉しいと感じていても、次第にモヤモヤが出てきたりして、また新たな迷いや悩み、ストレスが生じることがあります。
親でしたら、時には過去の言動を責められることもあるでしょう。

過去の人物を恨むような感情、人を許せない思い、すぐにイライラしてしまうこと、世の中への不信感など、我が子がそんな感情を抱いていると知れば、聴いているだけで苦しくなる。延々聞き続けることになれば、さらに苦しい。

友だちにイジめられた、パワハラの言葉がひどかった、など、そう簡単に許せることではない経験をしてしまった子・人もいます。
悲しみの感情、喪失感、虚しさ。
心の整理がすぐには難しい場合。

親は苦しい、そこを支援します!

病気の症状は、家族をも巻き込みますよね。
でも、そんなときでも家族が包み込んでくれる雰囲気があり安心できると、親に思いを吐き出しながら自分癒しをしていくことができます。

ですが、その話も何回も何回も聴いているうちに、親は肯定的にどう話を聴いてあげても子どもが苦しみ続けている現実に、不安が出てきて自分の方こそが苦しくなってしまうことがあるのです。(考え方が歪んでいるなーと感じることもありますしね)

返事の仕方はこれでいいのか。記憶の間違いは正すべきか。どう関わったらいいのか。お子さんの様子や体調がなかなか回復していかないことにより(そういった体調不良は長期におよぶケースが多いです)、これでいいのかと迷いが生じ、近くにいるお母さんの心をさらに追い詰めることが多いです。

周囲からの言葉にも影響されますよね。甘やかしてはいけない、背中を押さなきゃいけないときがある、親が優しいと症状が長引く、そういう意見も随時耳に入ってくることでしょう。

わからないことが不安になる、わかると安心!

そんなときには、私が専門医から学んだ知識などお伝えしながら、いま一番苦しいことを整理し、お母さんが安心できるところまで心や環境等を整えるお手伝いをします。
お子さんへの対応の仕方についても、信頼できる専門医の指導をまとめて、お伝えすることができます。

「対応の基準(良し悪し)」「ストレスや疲労からの回復のこと」を知っていただけると、先の見通しもつくし、ご自分の接し方・言動に自信が持てるようになり、日々のお子さんの変化にも動揺しにくくなります。

それでも一緒にいれば、たくさんの迷いや不安、ストレスが生じることでしょう。
お母さんが抱く都度のストレスには、個別相談で感情を吐き出していただきながらのケアをさせていただきます。気持ちが安定してきたあとで、お母さんの心の整理に繋がる対話をさせていただけたら…と考えております。