苦手意識を強めないような関わり方を心がけると○!

苦手意識を強めないような関わり方を心がけると○!

こんにちは、花崎です!
難しいことを言うようですけれど、自己肯定感さえ高ければ、挑戦する、行動する、という行為が保たれ→人は経験を重ね続けることができると思うのです。
人生では、ただただやってみる、それでいい。
ダメでも何とかなる、と、前向きに歩み続けることができたら、放っておいても人は成長していきます。

流れに乗り、学校生活を経験する、勉学・宿題を経験する、給食を経験する、習い事で新しいことを習得したり限界に挑む訓練の経験もする、友だちとの言い合いや意気投合を経験する、受験の合否を経験する、運動の機会を得る、就職して働く、できないことが少しずつでもできるようになり能力の伸びを感じる、失敗してもできないことがあってもとりあえず取り組む。
新しいことにチャレンジする機会、人との出会いにも恵まれ、自然の流れのなかで精進していけるのです。

逆に自己肯定感が低くなってしまうと…
自分は周囲の人と比べて能力が劣る、人に迷惑をかける、学校に自分の居場所はない、社会に出ても仕事のできない自分は受け入れられない、何の特技もない、人の役に立てない、自分はダメな人間だ。
そういう考えが頭を占めてしまい、あらゆることに自信と勇気を失い、身動きがとれなくなるのです。心も沈みます。

我が子には、自尊心を高く持ってもらいたい。元気に生きていってほしい。
自己肯定感を低くしてしまい、立ち直れなくなってしまったら…
親ならばショックを受けて当然でしょう。
実はそうなってから、過去の対応を後悔する方が多いといいます。
今日はこのページを読んでくれたあなたが後悔しないために、私の体験を少し語ります。

親の愛

親は子どもに、ごく普通に成長してほしいと願い、大切に育てています。
子の親になるって、幸せなことですものね!
可愛くて仕方がない。最初は生まれてくれただけでジーンと感動、感謝の気持ち。
産院での赤ちゃんの笑顔に、幸せいっぱいに笑うママたちをたくさん見ました。

のちに様々な思いを寄せて、周囲の子たちと同等の教育をほどこしてあげたいと必死に家計をやりくりして、勉強に遅れないようにと宿題を見てあげたり塾へ通わせ。常識を身にまとえるようにと教え育てていく。お弁当づくり、部活の応援、社会人になるまでの懸命な子育てを経験します。

どのご家庭でも愛情をかけて一生懸命に育てていますが、その思いと現実とがかけ離れていくことがあるのです。親の思いと、子の思い。すれ違い。

どのご家庭の育て方も同じ、特別なことはしていない

子育ては学校で習うものでもないので、だいたいのところ、どの女性も初めて母親になったときには、どこからか情報を得て、手探りで…。かつその時々にできる最善を尽くし、母親業に取り組んでいます。

最初は産院で。退院前までに授乳の仕方、おむつの替え方、当面の育児を習うでしょう。
妊娠中から市などが開くお教室で、保健師さんから学べる場合もあるでしょう。
育児雑誌を見ながら知識を増やす人。仕事をやめていないママは、職場の先輩に話を聞いて。
なかなか先輩ママからの情報を得られる人ばかりではありませんが、今はネットもあるので、
どこからかわからないことは情報を拾う努力は重ねる。それって愛情の為せる技ですよね!

そうしてだいたいのママは、周囲と同じ、標準の子育てをしていくわけです。
両家の母親からの教えも取り入れながら、それほど”特例”ではない子育てを、多くがしているはずなんです!
だから不登校になったり、進学がうまくいかなかったりしても、ママは悩み自分を責めないでくださいね、育て方の問題じゃないですから。
ハチャメチャに育てたって、力強く育つ子は育つんですから。

自己肯定感を低めてしまう子たちがいます

子どもはみんな無邪気。心が強い。ハイハイしかできない子が立ち上がり、転んでもまた立ち上がるように…。通りすがりの人があやしてくれても人を信じてケラケラ笑うように。
人や自分を信じる力を、人は生まれながらに持っているのです。

少々の困難も困難と感じず、弱気にならず、ただ無邪気に前を見て進み続ける”生きる力”を、
本来はどの子も持っている、持っていたのです。

ところが心のエネルギーチャージが減っていってしまう子たちがいます。
周囲の人たちから「認められない」ことばかりが続く、子どもたちです。

HSCや発達特性のある子に多い自己肯定感の低下

声の小さい子は、「もっと大きな声で挨拶をするんだよ」と言われ続けることがあります。
返事の遅い子は、「すぐに返事しなさい」と都度言われる。
臆病な反応をする子は、「もっと強くならなきゃダメだ」「男の子だろ」などと。

勉強のできない子は、勉強で褒められないことが続く。
運動のできない子は、人より運動能力の劣っていることを指摘され続ける。
偏食の強い子は、よく食べる子が褒められていて自分への痛い視線を感じ続ける。

小さい頃から、もっと頑張れ、ここをなおして、うまくできないね、こうしなさい…
そういうことを言われ続けられやすい子たちがいます。苦手を持つ子たちです。

皆んなに認められる子たちの特徴は、勉強ができる、運動ができる、発表など自己主張ができる、朗らか、など。
そうでない子は、他者と比較されて、ダメ出しを受けることが多いのが実情です。

我が家のケースから感じ取ってほしい

HSPのお母さんは、人の気持ちの分かる人が多く、相手を傷つけるようなことは言わないケースが多いです。
私もそうかな。人との比較はしないし、できないことをわざわざ指摘することもない。
これは「自己肯定感を育む子育て」ですよね!(それってすごく大事だといわれています)

ところがそういうことをしてきたつもりの私と関わった子どもの方は、そうは感じていなかったんです!!

大きくなった娘に、こんなことを言われました。
「漢字ノートや予定帳をお母さんがチェックして、毎日毎日誤字脱字を注意してくるから、それがものすごく嫌でツラかった!」
「食べられないものを出された夕食時に、お父さんがイライラして怒り、一口くらい食べろ!とおそろしかった」

それを聞いたときの感想はこうです…
「えっ?(そんなことあった?)」
「お父さんって、それほど怖く言わないよね?」
「私たち、あんなに優しく接してたのに??」

私はフルタイムで働いていたので、せめて宿題だけでも見てあげようと、帰宅後の会話として「宿題終わった?」と聞くことがありました。いつもではありませんよ。親としての関わり。温かいコミュニケーションの時間。
その中で、間違えている字を見つけたら、ココ違っているよ、と普通に伝えていました。
間違いを正していけば、しっかりと漢字を覚えられるから。ただそれだけの意図です。

反して娘の気持ちは

娘は、のちに学校で体調不良が出てきたときに、少し発達特性のあることがわかってきました。
他者にはわからないくらいに、だいたいのことは皆んなと同じようにできていた子です。
でも気づくと、過去にさかのぼって振り返れば、あれも、これもと、発達特性に関係のある特徴に思い当たります。

そうか、結構困難があったんだね…。

小さい頃、ディズニーランドをリズニーランドといつまでも言ったり書いたりしていて、可愛いなと思ったものでした。言葉や会話の聞き間違いがあって、そういうのも子どもらしいな、と微笑ましく思っていました。
漢字の書き取りの宿題は6年間毎日ありますが、いつもどこかが(何箇所か)間違っていて、せっかちなのかな、漢字ドリルをよく見ないのかな、と思いましたが、ササッと宿題をやってしまうのは大した能力だな、と頼もしくも受け止めていました。

小学校高学年になっても「○○○へ行きました」が「○○○え行きました」など、送り仮名に間違いがあり、中学校では難しい問題を解く学力もあるのに、その送り仮名の使い方が修正できない。不思議な現象でした。

それでも勉強は程々にできていたので、なんとも思わずに過ごしていて。
不登校が原因で、様々なことに気づきました。

LDというのは学習障害です。算数だけができないとか、字を書くことだけが苦手とか、ある狭い分野にだけ苦手が出る子もいます。他の学習ができるととくに、それらが人からは信じてもらえず、大人に見つけてもらうのも大変になります。ADHDがあると半数近くにLDもあるともいわれています。

娘の告白

小学生のときから、国語の教科書を読むのが大変だった。一生懸命に指で文章を追って、皆んなの読んでいるところを必死に追いかけていても、どこを読んでいるのかわからなくなっちゃう。自分で読むときも1行飛んでしまったりする。今もマークシート式の解答はどんなに気をつけてもずれていってしまうし、ケアレスミスが多い。

皆んなが話していることがうまく聞き取れなくて、何回も聞き返したら友だちにくどいって言われた。内緒話のように小声で話されるとさらに聞き取れなくなって、何を話しているのかわからない。高学年の女子トークについていけなくて、友だちにあきれられて文句言われたりして、友人関係で緊張することが続いていた。

集団に向けて話した言葉が耳に入らないから先生の指示が聞き取れなくて。皆んなについていけなくていつも焦っていた。隣の子に質問しても教えてもらえなかったり、回答の意味がわからなかったり。部活や授業で困ることも増えていった。人から誤解されることもある。忘れ物が多くて。手の甲にマジックでメモして工夫しても見ることさえ忘れちゃう。先生の叱責が怖かった。

(現在)タイピングの練習をしたけど嫌になる。だって、「私は」の「は」は「HA」と打つんでしょ。だけど「わ(WA)」と発音するじゃない。だから「WA」と打っちゃう。そういう風に送り仮名でつまづいてしまう。脳が混乱する。見ながら打つとか、同時進行は無理。一回暗記してから、タイピングするしかできない。タイピングには関係ないけど、そうそう、右と左も混乱するよ、考えないとわからなかったり…と。他にもいろいろ。

反省点

私はこれまで、家族に温かく関わってきたつもりでした。
それでも特性のある娘側からしたら片付けができていないとか、洗い物を出していないとか、日々ダメ出しの連続で、日中は親や友だち、先生にできない所をたくさん指摘(否定?)されながら生きているので、もう家庭でまで、これ以上に言われるのは嫌だったんだそうです。
荒波をなんとか生きてきたような感じで過去をとらえているのです。

苦手がたくさんある子の気持ちを考えてみると…
真面目な子、皆んなの能力に追いつこうと必死で頑張り続けていて。
誰にも弱音を吐かずに努力していても、その努力を認められることはないし、人から「違うよ」「できてないよ」っていう指摘をたくさん受けるばかり。苦しかったんですね。
そういう状態が続いてある日限界を迎え、高校生、体調不良が出てきたのでした。

私は娘の言葉を聞いたとき、かなりびっくりしました。
こんなに優しい母なのに、こんなに優しく伝えてきたのに、二次障害になった娘は親と違う思いでいた。私はただ漢字を教えていただけだったけれど、娘の心は追い詰められていたんだなー。

娘のこの感情、気弱な子だったからではないんですよ。娘は自由に行動する活発な子でした。
高学年にもなって台風接近の暴風雨のなか、カッパ姿で自転車に乗り友だちと探検遊びに行っちゃうようなとき、私は「たくましく育って良かったな♪」と感じていたものです。
私は危ないとか、遊びすぎとか、細かいことは一切言わない母で、親子関係は良好でした。

娘はHSCでもありますが、繊細すぎて困る子ではなかったのです。
それなのに、成長過程でどんどん変化し、ものすごく自己肯定感の低い状態になってしまいました。自尊心なんか、崩れ落ちています。

専門家の意見

こんな娘を見て思ったのは、専門家の言葉って正しいなってことでした。
専門家が言っていたんです。特性ある子の場合「苦手なことは、やらなくていい」って。
HSCや発達特性をもつ子の苦手は、努力で克服するんじゃなくて、気にしなくていい。
頑張らなくていいって。

今私は、そういうことを痛感しています。
そうですね、そういう子には、苦手を意識させたらダメですね!!

できること、得意なこと、楽しいことにこそに目を向けていくことが心を健康に保つコツ!
そして他人からは、全肯定・全承認されていたら一番嬉しいんですね!

自己肯定感の高い状態では、色んなことにチャレンジができて成長を続けられる、人生を楽しめるという良好なサイクルができあがります♪
苦手なことの指摘は外の世界で充分に受けていますから…。
だから、家庭では甘~く甘~く関わってみませんか??笑